ヤマトフタツメカワゲラ
 Neoperla nipponensis
分 布
本州から九州に広く分布する。
分 類 カワゲラ目 カワゲラ科
形 態
成虫:体長8〜12 o。翅(はね)は鮮茶褐色。カワゲラ類の中では中型の種である。
幼虫:体長約20 mm以下で、やや背腹方向に扁平である。体は全体に黄褐色で光沢を帯びる。2個の単眼は頭部後縁に接して位置する。単眼外側方に黒褐色部がある。前胸は長楕円形で、正中線および周辺部は黄褐色である。鰓(えら)は前胸部に1対、中胸部に2対、後胸部に3対、肛門部の左右に1対ある。腹部各節は褐色で中央部は淡色である。
類似種
カワゲラ類には多くの種があり、未記載種も多いため同定には注意を要する。
生息場所
河川の中流から上流域に生息する。
生活サイクル
4〜5月に羽化すると思われるが、詳しい生活サイクルはまだわかっていない。
繁 殖
交尾:カワゲラ類の交尾は雄が雌の背中に乗り、腹部末端を雌の側方から下部の腹部第8節に開口する生殖孔に回して行われる。
食 性
雑食性であると考えられている。

ヤマトフタツメカワゲラ
水質汚濁に敏感であるため生息には水質の保持が不可欠である。
川岸の樹林帯は成虫の生息場所となる。
幼虫期が長いため安定した河床の確保が必要である。
カワゲラ類は成虫・幼虫ともに魚類・鳥類・クモ類の餌として重要である。
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