ニホンアミカ
 Blepharicera japonica
分 布
日本全国に広く分布する。
分 類 ハエ目 アミカ科
形 態
成虫:体長約10 o。翅(はね)には通常の翅脈に加え、規則的に広がる網目状のしわから構成された二次翅脈がある。触角は雌雄ともに短く、頭長の2倍、口吻(こうふん)は一般的に長い。肢は長い。
幼虫:体長4.1〜7.3 o。頸片(けいへん)はない。第1〜6体節の正中線上に各1個の背棘(はいきょく)があり、その側方は擬脚の様に葉状にふくれだし、その先端に2本の触毛肢がある。斑紋はないが、成熟幼虫の皮下には呼吸角がある。体の後端は半円形で、周囲に毛が生えている。
蛹:体長3.7〜4.1 o、幅は2.9〜3.7 o。背腹に厚みがあり、体長の1/3程度。呼吸角の長さは1.3〜1.4 o。中胸と後胸の背面中央、腹部背面に顆粒がある。
類似種
成虫は小型あるいは中型のガガンボ類に似ている。ニホンアミカは翅に網目状のしわをもつことや、肢がガガンボ類に比べ頑丈であることなどで区別できる。
生息場所
成虫は、山地の渓流周辺に多く生息する。幼虫は、山地渓流の急流の岩上や滝などの壁面に多く生息する。
生活サイクル
繁 殖
産卵:雌は渓流の湿った岩上に産卵する。
食 性
礫表面に付着した藻類やその他の有機物などを摂食する。
幼虫は水のきれいな渓流的環境の指標となる。
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