イカルチドリ |
Charadrius placidus |
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分 布 ウスリー地方、中国東北地区、朝鮮半島に分布する。日本では留鳥として本州、四国、九州で繁殖するほか、北海道、南西諸島から記録されている。北日本のものは、冬は暖地に移動する。
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分 類 |
●チドリ目 チドリ科 |
生息環境区分 |
●水辺の鳥 |
渡り区分区分 |
●留鳥、一部は漂鳥 |
漢字名 |
●斑鳩千鳥、鵤千鳥 |
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形 態 |
全長約21 p、翼を広げた大きさ約41 p。雄雌ほぼ同色。成鳥夏羽はコチドリに似るが、嘴(くちばし)と脚は長く、過眼線(かがんせん)やアイリングの黄色は色みが淡い。額は白く、頭上から後頭は灰褐色、背面と尾の中央は灰褐色で外側尾羽は白く、尾の先端近くに黒帯がある。喉、顎、腹部、下尾筒(げびとう)は白色で、胸には黒帯があり、嘴は黒く脚は淡黄色である。飛翔時には翼に淡色の帯が出る。雌は雄に比べて顔の黒い部分が淡色になる。冬羽は全体的にやや淡くなる。 |
鳴き声:「ピォ、ピォ」と鳴く。繁殖期には「ピッピッピッピッ」と鳴きながら飛び回る。 |
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類似種 |
同じ科ではコチドリが類似する。イカルチドリの方が大きく、脚の色は淡い黄色。またアイリングの黄色は細く、淡色の翼帯がでることで区別できる。 |
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生息場所 |
河川の中流より上の、砂礫の川原や中州に生息し、河口や河川下流域、海岸にはほとんど生息しない。冬期は積雪のない河原や水田などに集団して生息することが多い。繁殖期以外は数羽〜十数羽の群れで生活することが多い。 |
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生活サイクル |
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繁 殖 |
産卵期:3〜7月 |
産卵場所:河川の中流域以上の河原や中州の砂礫地や、草地の地上に営巣する。砂や土の多い埋立地では繁殖しない。地上にくぼみを作り、小石、木片などを敷いて巣とする。 |
卵・雛:卵数は3〜4個。卵の大きさは約36×26 mmである。抱卵日数は約27日である。孵化した雛はまもなく巣を離れ、親鳥について歩く。 |
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食 性 |
餌は主に昆虫などの動物質をとる。小走りに数歩歩いては立ち止まり、方向を変え数歩歩いては立ち止まるということを繰り返す。採餌は立ち止まった時に行われ、頭を下げて地面をつつく。 |
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○ |
雛はカラスやトビなどに襲われるが、太田川中流ではカラスによる被害は少ないようである。 |
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