タゲリ |
Vanellus vanellus |
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分 布 国外ではユーラシア大陸の温帯から熱帯にかけて広く繁殖する。国内では北陸地方や関東地方のごく一部で繁殖する。冬鳥として本州以南に飛来するが、数は少ない。
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分 類 |
●チドリ目 チドリ科 |
生息環境区分 |
●水辺の鳥 |
渡り区分区分 |
●冬鳥、北陸地方や関東地方のごく一部では留鳥 |
漢字名 |
●田鳧 |
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形 態 |
全長約32 cm、翼を広げた大きさ約72 cm。雌雄はほぼ同色である。成長冬羽は後頭に黒色の長い冠羽があり、額から頭頂が黒色である。顔から喉は白く、眼の周りには黒色の線模様がある。胸には黒色帯があり、脇から下腹は白い。後喉からの上面は黒く、緑色や赤紫色の光沢がある。下尾筒(げびとう)は橙色、脚は暗赤色である。嘴(くちばし)、眼は黒色である。雌は雄に比べ顔や胸などの黒色部が褐色を帯び、冠羽が短い。成長夏羽は黒色部がより濃くなり、雄は喉が黒くなる。姻色になる。冬羽は嘴、眼先共に黄色くなり、胸や背の飾り毛はなくなる。
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鳴き声:繁殖期では「クウィックウィー」とか「プィウィー」と鳴き合う。終冬期には、飛び立つ時に必ずといってもよいほど「ミュー」とネコの様な特徴ある声で鳴く。 |
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類似種 |
形状、色彩に特徴があるため、他種とは容易に区別ができる。 |
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生息場所 |
越冬時には数羽から数十羽の群れで、湿田や河岸などに多く生息する。 |
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生活サイクル |
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繁 殖 |
産卵期:3〜6月 |
産卵場所:草丈が低く、裸地もあるような草原につがいで営巣するが、ややコロニー状に集団で営巣する場合もある。巣は地面を浅く掘って作り、枯れ草などを敷いて産卵する。国内では北陸地方や関東地方の広い水田地帯の畦などで、ごく少数が繁殖する。 |
卵・雛:卵数は通常4個である。大きさは約48×34 mmである。抱卵日数は25〜28日で、主に雌が抱卵する。孵化した雛は通常半日位で巣を離れ、親の世話を受けながら、35〜40日で独立する。 |
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食 性 |
主に昆虫類やミミズ、貝類を捕食するが、草の実を採食する場合もある。 |
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○ |
飛翔時は翼の先が丸みを帯び、下面から翼の半分ほどの白色部と他の黒色部とのコントラストが明瞭である。 |
○ |
警戒心が強く、近づくとネコのような声を出して舞い上がり、ふわふわした翼動で跳び去る。繁殖期にはなわばりをつくる。 |
○ |
太田川では、冬期に数羽で行動するのが見られる。 |
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