ヤマセミ |
Ceryle lugubris |
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分 布 東南アジアから中国にかけて分布し、日本では北海道から九州までの各地に留鳥として分布する。
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分 類 |
●ブッポソウ目 カワセミ科 |
生息環境区分 |
●水辺の鳥 |
渡り区分区分 |
●留鳥 |
漢字名 |
●山翡翠、山魚狗、鹿子翡翠 |
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形 態 |
全長約38 p。翼を広げた大きさ約67 p。成鳥は頭部や背から尾、翼上面は白と淡黒色の鹿子模様で、頭部の羽毛は長く、冠羽状になっている。尾は黒く、白色の横縞がある。下面は白色でのどの両側、胸、脇に黒はんがある。雄はのどと胸に橙褐色の羽が混じる。雄の下雨覆(したあまおおい)は白いが、雌では橙褐色。嘴(くちばし)は太く灰黒色で、先端と下嘴の根元は白っぽい。 |
鳴き声:飛びながら「キャラッ、キャラッ」と鳴く。 |
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類似種 |
色彩と形状が特徴的であるため、見間違えることはない。 |
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生息場所 |
山地の谷や渓流、湖沼などに生息する。冬には低山の河川や海岸近くでも見られ、九州では海岸部でよく見られる。 |
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生活サイクル |
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繁 殖 |
産卵期:3〜6月 |
産卵場所:亜高山帯、低山帯、平地にわたり、河川や湖の岸辺や付近の土の崖に嘴を使って巣穴を掘って営巣する。巣穴は深さ90〜140 cmで一番奥が少し広い部屋となり、細かい土が敷かれた上に卵が産まれる。 |
卵・雛:卵数は4〜7個。大きさは約40×31.5 mmである。卵の色は純白無班で光沢がある。抱卵日数は約20日。巣立ちまでの日数は32〜36日である。 |
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食 性 |
魚類を中心に、カエル、カワガニ、昆虫なども食べる。魚類は約20 cmの大きさまで捕らえる。 |
河川の大きな淵や湖沼の崖に突き出た枝の上などに止まって魚を探し、獲物を見つけると急角度で水中にダイビングして捕らえる。停空飛翔からダイビングすることもある。イワナ、ヤマメのようにすばやく行動する魚も捕らえることができる。捕らえた魚はくわえたまま木の枝や岩の上に止まり、多くの場合は魚を枝や岩に何回も叩きつけて弱らせ、ぐったりした魚を頭から飲み込む。 |
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