カワガラス |
Cinclus pallasii |
 |
 |
分 布 アジア東部の主に温帯に分布し、日本でも北海道から九州までの全国の山地に留鳥として普通に分布し、季節的移動は少ない。
|
 |
|
|
分 類 |
●スズメ目 カワガラス科 |
生息環境区分 |
●水辺の鳥 |
渡り区分区分 |
●留鳥 |
漢字名 |
●河烏 |
|
 |
形 態 |
全長約22 cm、翼を広げた大きさ約32 cm。雌雄同色で成鳥は全体がチョコレート褐色。虹彩は褐色みを帯びる。嘴(くちばし)は黒色で、脚は銀色。幼鳥は成鳥よりも全体的に淡色。背などの上面は茶褐色で黒褐色の横斑があり、うろこ状になっている。翼の羽先に白っぽい羽縁がある。顔からの体下面は白っぽく、黒褐色のうろこ状横斑があるため、白斑状に見える。虹彩は暗色。 |
鳴き声:水面上を低く速く飛びながら「ビッ、ビッ」と鳴く。飛び方はカワセミに似る。 |
 |
類似種 |
ミソサザイは生息環境や体形は類似するが、体はずっと小さく、上面などに黒褐色の横縞があることで区別できる。また、ミソサザイは水には潜らない。 |
 |
生息場所 |
年間を通じて河川の上流域や湖畔に生息する。常に水辺の近くにおり、水中に潜る。単独またはつがいでなわばりを形成し、ほとんど移動しない。 |
 |
生活サイクル |
 |
 |
繁 殖 |
産卵期:2〜6月 |
産卵場所:谷川に沿い、主に亜高山帯、低山帯に繁殖するが、平地でも谷川のあるところには繁殖する。岩壁、岩陰、橋の下、滝の裏の岩の隙間などに営巣する。巣はコケ類を主材としてミソサザイの巣に類似している。内側に落ち葉,枯草,細根を敷く。 |
卵・雛:卵数は4〜5個。大きさは約28×19.5 mmである。卵は純白無斑。抱卵日数は15〜16日で、巣立ちまでの日数は21〜23日である。 |
 |
食 性 |
主にカワゲラ、カゲロウなどの水生昆虫や、タカハヤ、シマドジョウなどの小魚を食べる。流れの速い浅瀬などに潜り、水中で羽を半開きにして泳ぐようにしたり、水底を歩いたりして餌を捕らえる。 |
 |
|
|
 |
|
|
|
|
 |
|
|
|
 |
 |
 |
|
 |
 |
○ |
水中に潜り、水底を歩いたりして餌を捕らえるのは、日本ではカワガラスだけである。 |
○ |
太田川では、上流部の渓流に多い。 |
|
 |
 |
|
 |
 |
 |
|
|
|
 |
|
|
|
 |
 |
 |
本ホームページ内に掲載の記事・写真などの無断転載・無断引用・販売等を一切禁じます |
Copyright by 太田川河川事務所 |