ツグミ
 Turdus naumanni
分 布
シベリア東部からカムチャッカにかけての地域で繁殖し、冬鳥として全国に渡来する。
分 類 スズメ目 ツグミ科
生息環境区分 陸鳥
渡り区分区分 冬鳥
漢字名
形 態
全長約24 p、翼を広げた大きさ約39 p。雌雄ほぼ同色であるが羽色には個体差が多い。一般的に雄成鳥は頭頂から背、肩羽、尾にかけては黒褐色。翼は茶褐色で、風切(かざきり)は黒褐色。眉斑と喉は淡黄白色で、頬は灰黒褐色。眼先と耳羽は黒褐色。胸から脇は黒いが、白い羽縁があり黒斑状に見える。腹からの体下面は白色。嘴(くちばし)は黒く、下嘴の根元は黄色。脚は肉褐色。夏羽は全体に黒みが増す。雌は雄に比べ背や翼に褐色みが強く、黒っぽくない。
鳴き声:飛翔時や木の枝にとまっているとき「クイッ、クイッ」とか「クワッ、クワッ」と鳴く。春の渡去前には「ポピリョン、ポピリョン、キョロキョロ」と囀る。
類似種
太田川周辺に類似種の確認はないようである。
生息場所
低地から山地の林や農耕地、芝生、川原、干潟などいろいろな環境に広く生息する。
生活サイクル
繁 殖
産卵期:6〜9月。日本では繁殖しない。
産卵場所:シベリア東部からカムチャッカにかけての地域で繁殖する。
食 性
雑食性で、カラスザンショウ、ハゼノキ、イイギリなどの木の実やミミズなどの小動物を食べる。干潟ではゴカイ類を泥の中から引き出して食べることもよくある。
冬に入るとともに群れは分散し、開けた場所で見られることが多くなる。夜は集団ねぐらを持つらしく、夕方、社寺の林の枝などに数十羽がとまっている姿をよく見るが、ねぐらの規模や実態はよくわかっていない。
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