イシドジョウ |
Cobitis takatsuensis |
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分 布 日本固有種。中国地方の西部から北九州にかけて分布する。広島県では江の川、太田川水系での生息が確認されている。
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分 類 |
●コイ目 ドジョウ科 シマドジョウ亜科 |
地方名 |
●ホオスジドジョウ(広島県) |
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形 態 |
全長5〜7 cm。シマドジョウに似るが、全長8 cmを越える個体は稀である。シマドジョウ属の胴体は尻びれ付近から細くなるが、イシドジョウの尻びれの基部は太く、いわゆる“ずんどう”である。体は淡褐色で背中線に1条、体側に2条の暗褐色の斑紋がある。体側の2条は頭部側面から口部にまで達している。3対の口ひげをもつ。 |
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類似種 |
太田川では同じ科のシマドジョウ、スジシマドジョウなどが生息しているが、イシドジョウだけが尾柄部に竜骨状隆起があることから区別できる。 |
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生息場所 |
きれいな水の流れる山間河川の中上流部にかけて、こぶし大の石が重なる瀬尻に生息している。石の間を縫うように移動する。 |
太田川では小渓流に点在するように、比較的広く分布していたが、近年著しく減少した。秋から初夏の間は石の下に隠れて越冬するようで、この間は見つかっていない。飼育下では数年生きるが、繁殖はしないようである。 |
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生活サイクル |
詳しいことは不明。 |
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繁 殖 |
春から夏に産卵するらしいが、詳しいことは不明。 |
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食 性 |
主に石面上の藻類や、小型ユスリカ等の昆虫を食べている。動物食を主とした雑食性と思われる。 |
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○ |
1970年に山口県の高津川で初めて発見され、水野信彦により新種として記録された。種として記録されて日が浅く、分布や生態など不明点が多い。生息地の地元でも存在が知られていないことが多い。 |
○ |
四国で確認されているものは、中国地方や九州のものとは体側の模様がかなり異なるという。 |
○ |
水質汚染や河川工事、ダム建設など環境の変化にはきわめて弱く、個体数は減少している。 |
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