ギギ
 Pseudobagrus nudiceps
分 布
中部以西の本州、四国に分布する。国外では、朝鮮半島の一部と中国大陸に分布する。
分 類 ナマズ目 ギギ科
地方名 ギギュウ、ギュギュ(全国)
形 態
全長約30 cm。日本産のギギ科魚類の中で最も大型である。
 体は全体的に暗黄褐色で、腹側のみ淡黄色である。体側には暗色の大型斑紋がある。側線は完全。尾びれ後縁の切れ込みは深い。口ひげは4対。背びれや胸びれに硬い棘(きょく)があり刺されるとかなり痛い。
類似種
同じ属に、ネコギギ、ギバチ、アリアケギバチがいるが太田川には生息していない。尾びれの切れ込みが深いことと、吻(ふん)が尖っていることで他と区別できる。ナマズとは、口ひげの数が異なることと(ナマズは2対)尻びれと尾びれが分かれていることで、容易に区別できる。
生息場所
川の中・下流域の淵や湖沼などの比較的流れがゆるやかな場所に生息する。
生活サイクル
繁 殖
産卵期:5〜8月 
産卵場所:石の下の隙間や、水草の根元などに産み付ける。
産卵行動:詳しいことはよくわかっていない。
卵・仔魚:卵はほぼ球形で直径1.5〜2 mm。受精後、水温24〜26℃で孵化する。
食 性
雑食性であるが、主に水生昆虫、エビ、小魚を食べる。夜行性であり、昼間は岩かげや石の下にひそみ、夜間活発に摂食する。
肉質が良く、美味なため食用として利用される。
ギギの和名は、胸びれを用いて「ギー、ギー」という音を発することに由来する。
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