ウツセミカジカ |
Cottus reinii |
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分 布 本州と四国を中心に、九州の一部にも分布する。
日本固有種で国外には分布しない。
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分 類 |
●カサゴ目 カジカ科 |
地方名 |
●アカサス(長良川)、ゴリ、マゴリ(北陸)、アブラカドン(関西)、セゴリ、ウシゴッポ、ウシゴリ、マエカケゴッパツ(広島県) |
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形 態 |
全長約17 cm。外部形態はカジカに酷似する。カジカの胸びれ軟条数は12〜14、ウツセミカジカの胸びれ軟条数は13〜16であること、カジカの尾柄はウツセミカジカに比べて細長いことで区別できる。 |
また、カジカの卵径は2.5〜3.7 mm、ウツセミカジカの卵径は1.8〜3.1 mmである。 |
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類似種 |
同じ属に、カジカ、カンキョウカジカ、ハナカジカなどがいる。太田川には、カジカが生息している。胸びれ軟条数がカジカは12〜14、ウツセミカジカは13〜17であることから両種を区別することができる。 |
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生息場所 |
河川の中・下流域を中心に生息し、比較的流れの緩やかな平瀬の礫底に多い。
仔魚は、孵化後海に流下し、約1ヵ月間浮遊生活を送る。稚魚となって、底生生活に移行すると、河川を遡上する。 |
太田川では現在は高瀬堰の下流に生息しているが、堰が作られる前は中流域に広く生息したようで”セゴリ”と言う地方名が残されている。留意自主のカジカは山間の渓流に生息している。 |
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生活サイクル |
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繁 殖 |
産卵期:2〜3月 |
産卵場所:瀬の石礫底にある岩の下の間に雄がなわばりを作り、次々と雌を誘ってつがい、石の下面に卵をしっかりと付着させる。 |
卵:卵は球形の粘着卵。直径は2.5〜3.7 o、卵黄は橙色。受精後約30日で孵化し、海へ流下する。 |
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食 性 |
肉食性で付着性の水生昆虫を主にとっているが、流下昆虫、底生動物のほか小魚も食べる。 |
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○ |
カジカとウツセミカジカをそれぞれ、カジカ大卵型(河川型)、カジカ小卵型(降海型)として区別し、ウツセミカジカは琵琶湖固有種であるとする説もある。 |
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