チチブ |
Tridentiger obscurus |
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分 布 青森県から九州まで広く分布する。国外では朝鮮半島に生息する。
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分 類 |
●スズキ目 ハゼ科 |
地方名 |
●ダボハゼ(関東地方:混称)、ゴリ(日本各地:混称) |
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形 態 |
全長約8 cm。背面と体側は暗褐色ないし、黒褐色で、腹側は淡い。繁殖期の雄は特に黒くなる。体側後半部に6〜10本の不明瞭な淡色縦条(たてじょう)がある。胸びれ基部に橙色ないし黄色の三日月状の横斑がある。 |
成魚では第1背びれが糸状にのび、産卵期の雄は特に著しい。頭部および頬には白色の斑点が密に散在する。 |
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類似種 |
同じ属にヌマチチブがいる。ヌマチチブには胸びれ基部に橙色の横斑があること、第1背びれが糸状に長くのびないこと、頬の白色斑がチチブに比べてまばらなことからチチブと区別できる。 |
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生息場所 |
河川の下流域や汽水域、池、沼、内湾に生息する。砂礫底ないし礫底の隠れ場所の多いところを好む。 |
太田川では高瀬堰から大芝水門の間の淡水域にはヌマチチブが多く、大芝水門より下流の汽水域にはチチブが多い。 |
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生活サイクル |
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繁 殖 |
産卵期:4〜8月 |
産卵場所: 岩の下や石垣のすき間、空き缶などを雄が占有して産卵室とする。 |
産卵行動:雌が産卵室に雌を迎え入れて産卵する。雌は産卵室の上面に1層に卵を産着させる。雄は産卵室に留まって孵化まで卵を保護する。 |
卵・仔魚:卵は電球型で、長径1.2〜1.4 mm、短径0.6〜0.7 mm程度。卵は無色で油球が存在する。水温18〜23℃、約10日で孵化する。 |
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食 性 |
雑食性で藻類や各種無脊椎動物、小型の魚類などを食べる。 |
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○ |
汽水域を好むが、淡水域でも繁殖できる。甘辛く煮ると、かなり美味である。 |
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