オオミズゴケ
 Sphagnum palustre L.
分 布
北海道、本州、四国、九州に分布する。
国外では世界各地の温帯に分布する。
分 類 コケ植物 コケ植物門 ミズゴケ目 ミズゴケ科
生活形 多年草、叢生型
形 態
茎:高さ約10 cm以上。植物体は淡緑色で黄色を帯びることが多い。茎は真っ直ぐ立ち、茎の横断面では外層の3細胞層は大型で壁にはらせん状のすじがある。枝は節に集まって生じ、そのうち2本は茎にそって垂れ下がる。 茎葉は離れてつき、舌形で先端部は基部より少し広い。
葉:枝の葉は密につき広卵形である。
花:雌雄異株である。
類似種
イボミズゴケが類似する。イボミズゴケは、枝葉の透明細胞と葉緑細胞の間の細胞壁上の透明細胞側に多くの乳頭があるので容易に区別できる。
生育場所
山地の湿った腐植土上に群生して生育する。
生活サイクル
植物体は周年確認できる。
繁 殖
雌雄異株でありめったにさくをつけない。
1.植物体、2.開出枝と下垂枝、3.開出枝の葉、
4.茎葉、5.枝葉の横断面の一部、
6.枝細胞(腹面観)、7.枝葉細胞(背面観)
スケールバーaは図1、bは図2、cは図3・4、
dは図5・6・7に適用
保水力が大きいので植物の根を包むのに使う。
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