クロカワゴケ
 Fontinalis antipyretica Hedw.
分 布
北海道、本州に分布する。国外では、アジア、ヨーロッパ、北アメリカ、アフリカ北部など広く分布する。
分 類 コケ植物 コケ植物門 イヌマゴケ目 カワゴケ科
生活形 多年生
形 態
流水中の岩などに着生している黒緑色のコケ。
 茎は長くて、30 cm以上になることもあり、不規則に枝分かれする。葉は3列であまり密につかず、卵形で長さ3〜8.5 mmである。縦に折りたたまれ、葉先は鈍く尖る。中肋(ちゅうろく)を欠く。
 雌雄異株である。
類似種
カワゴケが類似する。カワゴケは葉が縦に折りたたまれないことで区別できる。
生育場所
きれいな水が流れる小川や溝などの石、杭などに着生して生育している。
生活サイクル
植物体は周年確認できる。
繁 殖
繁殖形態:胞子により繁殖する。
胞子体は短い枝の先につき、剳ソ(さくへい)は非常に短く、凾ヘ卵形でほとんど苞葉(ほうよう)におおわれる。胞子は径13〜18 m。

1.枝、2.葉、3.葉先の細胞、4.葉基部の細胞
カワゴケおよびクロカワゴケはともに植物体が常に水中に生育することにより、「カワゴケ」という名前がついた。
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