ゴカイ
 Neanthes japonica
分 布
国内では、北海道から沖縄までの日本全国に広く分布する。国外では、世界各国に広く分布する。
分 類 サシバゴカイ目 ゴカイ科
形 態
体長5〜15 cm。体節数70〜150。前口葉と体前部の背面はやや黒っぽい。前口葉は長さより幅の方が広く、短い感触手と4個の眼を持つ。疣足(いぼあし)の各足葉は肉厚の三角形で、背足枝(はいそくし)の剛毛は全て針状複剛毛になっている。
類似種
同属の種としてヒメゴカイ、ジャムシおよびアシナガゴカイがあり、これらの種は疣足や吻(ふん)の顎片で区別できる。一般にジャムシは大型で、他の2種はほぼ同程度の大きさであるが、汽水域に優占種として出現するのは多くの場合、本種のみである。
生息場所
河口などの汽水域の砂泥底に生息する。
生活サイクル
繁 殖
繁殖:冬季の夜間、河口近くで雌雄が入り乱れて生殖群泳を行う。この現象は別名バチとも呼ばれるが、青森県や鹿児島県では、巣穴やその周囲に産卵し、生殖群泳をしない個体群も知られている。
食 性
砂泥中の有機物を摂食する。
釣餌として利用される。
本ホームページ内に掲載の記事・写真などの無断転載・無断引用・販売等を一切禁じます
Copyright by 太田川河川事務所