シマイシビル
 Erpobdella lineata
分 布
日本各地の淡水域に広く分布する。
分 類 ノドビル目 イシビル科
形 態
体長20〜45 o。体は茶褐色で背面に数本の黒色の縞がある。体は扁平で前後に吸盤を持つ。前吸盤は小さく、その底に口があり、顎はない。後吸盤は円形である。眼は4対あり、2対ずつ横に並び、その間に2体環の隔たりがある。
類似種
類似種としてはチスイビルがあり、大きさはシマイシビルと同じくらいであるが、緑灰色で他の動物の体表に吸着して吸血する。
生息場所
河川、用水路、水田などいたるところに出現し、水質汚濁に対する耐性も強い。
生活サイクル
繁 殖
産卵期・産卵場所:産卵は春から秋にかけて行われ、雌は5〜10個の卵が入った扁平で楕円形の卵のうを礫の下面に産みつける。
発生:産卵後の卵のうは軟らかく半透明であるが、2〜3日後には硬く茶褐色に変化する。卵のう内で発生が進んで小さなヒルに成長し、4週間程度で孵化する。
食 性
肉食性で魚類など大型動物の死骸やイトミミズ類、水生昆虫などを捕食する。
水質汚濁の指標種とされ、やや汚れた水域で普通に見られる。
水田では水のない時期には泥中で過ごす。
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