スジエビ
 Palaemon paucidens
分 布
国内では、日本各地に広く分布する。国外では、朝鮮半島に分布する。
分 類 エビ目 テナガエビ科
形 態
体長約55 o。額角の上縁に5〜7歯、下縁に2〜4歯を持つ。体は透明で、腹部に7本の黒褐色の縞がみられる。胸脚の関節部は橙黄色で、第1脚と第2脚にはハサミがある。第2胸脚は長く、伸ばすと第2触角の鱗片(りんぺん)を越える。
類似種
近縁種としてスジエビモドキがあり、よく混同されるが、スジエビモドキでは額角の歯が上縁に9〜13歯(後方の3歯は頭胸甲上)、下縁に3〜4歯であること、頭胸甲の縞模様が異なることなどで区別できる。
生息場所
河川や湖沼の岸近くの抽水植物の根元や礫の間隙などに生息する。河川の汽水域から上流域まで広く分布する。
生活サイクル
繁 殖
産卵:産卵期は3〜8月で、雌は1回の産卵で50〜250個の卵を産む。受精卵は親エビの腹肢の基部にある毛に付着する。
産卵場所:湖沼、池、河川など。
発生:卵内でノープリウス期まで経過し、ゾエア幼生に達して孵化する。5回脱皮した後、体長9 oになるまで浮遊生活をする。
食 性
雑食性で水草や小型水生動物の死骸などを捕食する。
釣り餌として利用される。
美味なので佃煮などに用いられる。
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