ウマオイ
 Hexacentrus japonicus
分 布
本州(関東地方以西)、四国、九州に分布する。
分 類 バッタ目 キリギリス科
形 態
成虫:体長 16〜18 o、翅端長 34〜37 o。体は緑色で、頭部から前胸の背面に濃褐色の太い条がある。前・中脚の頸節には鋭い棘(きょく)がある。雄の尾毛は短く幅が広く、末端は急に細くなり内側に曲がる。産卵管は頭部と前胸背を加えたものよりも長い。
類似種
クダマキモドキは、全身緑色であることから区別ができる。クツワムシは、頭部の背面に濃褐色の太い条がないことや、雄の尾毛は亜生殖板中央に達することで区別できる。
生息場所
平野部の畑、路傍、河原などの草原や樹林の周囲、山沿いの草むらなどに生息する。
生活サイクル
繁 殖
産卵:雌は土中に産卵する。卵で越冬する。
出現期:年1回の発生である。8月頃から鳴き始める。
食 性
雑食性だが肉食性が強く、他の昆虫などを捕食する。
鳴き声の違いや生息場所の違いなどでハタケノウマオイ、ハヤシノウマオイに分けられる場合がある。ハタケノウマオイは平野部の畑や河原などに生息し、「ズィチョ、ズィチョ…」と気ぜわしく鳴く。ハヤシノウマオイは山沿いの草むらなどに生息し、「ズィーチョン、ズィーチョン…」と長く延ばして鳴く。
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