エンマコオロギ
 Teleogryllus emma
分 布
北海道(中部以南)、本州、四国、九州に広く分布する。
分 類 バッタ目 コオロギ科
形 態
成虫:体長17〜31 o。体はほぼ黒褐色で、やや褐色を帯びた白色の眉状斑(びじょうはん)を持つ。眉状斑は複眼の背後方で狭くなり、消失する。顔は前方に突出せずに丸みを帯び、頭部は球形に近い。雌の産卵管は20.5〜21 oである。
類似種
エゾエンマコオロギは、エンマコオロギに比べ眉状斑が小さいことや、分布が長野県から北海道にかけての大きな川の礫のある場所に限られることなどから区別できる。タイワンエンマコオロギは、エンマコオロギに比べ眉状斑が大きいことや、分布が三重県から南西諸島の南岸沿いに限局されることなどから区別できる。
生息場所
丈の低い草原や畑のワラや枯れ草の下などに多く生息する。
生活サイクル
繁 殖
産卵:雌は土中に産卵する。卵で越冬し、翌年の6月頃に孵化する。
出現期:年1回の発生である。幼虫は8月上旬〜9月上旬に羽化する。
食 性
雑食性で何でも食べるが、主に動物質を好んで採食する。
草原や畑で「コロコロリー」と玉を転がすように美しく鳴くが、雌を呼ぶ場合と雄同士の喧嘩の場合は声が変わる。
アナバチ類やジガバチ類、カマキリ類によって捕食される。
羽化後しばらくは飛翔し、灯火に集まる。
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