ショウリョウバッタ
 Acrida cinerea
分 布
国内では、本州、四国、九州、沖縄に広く分布する。国外では、中国大陸、朝鮮半島、シベリアなどに分布する。
分 類 バッタ目 バッタ科
形 態
成虫:体長は雄40〜52 o、雌75〜82 o。体は緑色または黄褐色である。肩部のみ色の違う中間型や白線を持つものなど変異は大きい。雌に比べ雄は著しく小さく細長い。頭部は円錐形で先端は尖っている。触角は扁平で剣状である。前胸背の前縁はほぼ直線状、後縁は鋭く突き出る。
類似種
ショウリョウバッタモドキは、背面がショウリョウバッタに比べてより直線状で後肢が短いことや飛ぶ時に発音しないことなどで区別できる。
生息場所
路傍や河原の乾いた明るい草原に多く生息する。また、墓地のように、草刈りなどで不安定になりがちな草原環境にもよくなじむ。地上性である。
生活サイクル
繁 殖
産卵:雌は土中に産卵する。卵で越冬し、翌年の6月頃に孵化する。
出現期:年1回発生し、8月上旬〜9月上旬に羽化する。
食 性
草食性でイネ科の植物を好んで採食する。
雄は飛ぶ時に、前翅と後翅を打ち合わせて「キチキチキチ」と発音する。
盆の頃に墓地でよく見られることに由来して「精霊」と名付けられている。
アフリカ、オーストラリアには近似種がいる。
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