エダナナフシ
 Phraortes illepidus
分 布
本州(青森県以南)、四国、九州、佐渡島、淡路島に分布する。
分 類 ナナフシ目 ナナフシ科
形 態
成虫:体長は雄82〜112 o、雌65〜82 o(全伸長は雄124〜168 o、雌111〜143 o)。体は緑色から黒褐色。頭部側面に白色から淡黄白色条があり、体側に赤紅色条がある。細長く円筒形の体で木の枝状である。雌の頭頂には1対の棘(きょく)があり、尾蓋片前器は丸く大きく膨出し明瞭である。雄の腿節、頸節の末端部は黒褐色になることが多く、尾毛は内側に曲がる。雌雄ともに翅(はね)を持たない。
類似種
ナナフシモドキは、エダナナフシに比べ触角が短いことや、前腿節の両側に葉片状突起があることで区別できる。
生息場所
陽当たりのよい雑木林や林縁の背丈の低い草原に多く生息する。
生活サイクル
繁 殖
交尾・産卵:平地や暖地では主に有性生殖を行い、山地や寒冷地では主に単為生殖(雌だけで産卵すること)を行っていると考えられる。産卵は落下方式で、卵はラグビーボール形である。
出現期:年1回発生する。成虫は6月下旬〜12月に姿を見せる。
食 性
主にサクラ、カシ、コナラ、ブナなどの樹液を吸汁するが、ノイバラやクヌギ、イタドリなど様々な植物の葉も採食する。
若齢時に自割して失った部分は脱皮後再生する。
本ホームページ内に掲載の記事・写真などの無断転載・無断引用・販売等を一切禁じます
Copyright by 太田川河川事務所