ベニシジミ |
Lycaena phlaeas daimio |
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分 布 北海道、本州、四国、九州に分布するが、南西諸島には確実な記録がない。
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形 態 |
成虫:前翅長は、13〜17 o。前翅の表面は、春型では紅色で黒色斑紋と黒縁があり、夏型では紅色の部分が著しく黒化するが個体により程度に変異がある。裏面は前翅では白色を帯びた紅色で、後翅では赤味を帯びた灰色である。 |
幼虫:終齢幼虫は全長約15 o。頭部は乳白色で、胴部はワラジ型である。地色は緑色で紅色の背線や側線を持っているが、稀に緑色のみの個体も存在する。 |
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類似種 |
特異な形態をもつため、見分けを誤るような類似種はいない。 |
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生息場所 |
低地から山地にかけての、陽当たりのよい河川敷や堤防、路傍、草原、田畑などさまざまな場所に生息する。 |
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生活サイクル |
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繁 殖 |
産卵:産卵は午前中に多く行われる。雌は食餌植物の根元に近い地上約15 p以下にある葉に止まり、葉や茎などに1卵ずつ産卵する。 |
幼虫:幼虫で越冬するが、越冬幼虫の齢期は一定していない。 |
出現期:暖地では3月上旬より年5〜6回発生し、寒冷地では4月より年4〜5回発生すると考えられるがよく調べられていない。 |
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食 性 |
成虫はヒメジョオン、シロツメクサ、タンポポ、ノコンギクなどの花を吸蜜し、幼虫は主にスイバ、ギシギシなどのタデ科の植物を好んで採食する。幼虫は若齢期には葉肉を食べるが、3齢以後では葉全体を食べる。 |
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○ |
成虫の飛び方は敏捷だが、長距離を飛ぶことはない。 |
○ |
吸蜜や休憩時には翅(はね)を半開きにすることが多い。 |
○ |
雄は占有性を示すことがある。 |
○ |
季節的変異が著しい。 |
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