ミドリシジミ |
Neozephyrus japonicus |
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分 布 国内では、北海道、本州、四国、九州(九重山一帯のみ)に分布する。国外では、西シベリア、アムール、朝鮮半島などに分布する。
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形 態 |
成虫:前翅長約20 o。雄の前翅表面は、黄色味がある光沢を帯びた金属様緑色で、幅広く黒色に縁取られる。雌の前翅表面は黒褐色で、無紋のO型、橙色斑を持つA型、紫色斑を持つB型、橙色斑と紫色斑を両方持つAB型など様々な型がある。地域によりその出現頻度は異なる。 |
幼虫:終齢幼虫は全長約19 o。頭部は黒褐色で、胴部は緑色できわめて細いワラジ型である。 |
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類似種 |
アイノミドリシジミやメスアカミドリシジミでは、前翅裏面の中室端に短条が存在することや雄の翅表の色がこれらの種では黄緑色で輝きが強いことなどでミドリシジミと区別できる。 |
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生息場所 |
平地や低地のカバノキ科の植物の自生する湿原に生息するが、局所的に群棲することが多い。時折、水田や河川敷でも生息する。 |
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生活サイクル |
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繁 殖 |
産卵:雌は食樹の小枝の分岐部やしわの部分に白色でマンジュウ型の卵を1〜2個産卵する。太い幹では数個から数十個の卵塊を作ることがある。卵で越冬する。
幼虫:中齢以後は葉をつづって巣を作る。 |
出現期:年1回発生する。暖地では6月上旬〜中旬、寒冷地では7月に入ってから姿を見せる。 |
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食 性 |
成虫は主にクリやシシウドなどの花で吸蜜し、幼虫はハンノキ、ヤマハンノキ、ケヤマハンノキなどのカバノキ科の植物を好んで採食する。 |
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○ |
昼間は不活発で葉上に静止し、夕方に盛んに活動する。 |
○ |
雄は強いなわばり占有性を示し、占有領域に侵入したものを激しく追飛する。 |
○ |
四国・九州では山地性の傾向が強い。 |
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