クロヒカゲモドキ |
Lethe marginalis |
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分 布 国内では、本州(東北地方では岩手県下のみ)、四国、九州に分布するが、いずれの産地も局地的な傾向がある。国外では、中国大陸、朝鮮半島に分布する。
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形 態 |
成虫:前翅長約29 o。翅(はね)の地色は表面が茶褐色、裏面が薄い茶褐色である。翅形は丸みを帯び、前翅裏面の第3〜5室に3個に並ぶ眼状紋がある。眼状紋は下から上へ順次小さくなる。雄は雌に比べ翅が幅広く、地色は淡く、前翅の斜黄白帯が明瞭である。 |
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類似種 |
クロヒカゲは、前翅裏面の第3〜5室に並ぶ眼状紋が下から上へ順次大きくなることや、クロヒカゲモドキに比べ翅形が角張ることで区別できる。 |
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生息場所 |
樹林の空隙地や周辺などに多く生息する。 |
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生活サイクル |

(関東以西の暖地での周年経過) |
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繁 殖 |
産卵:夕暮れに行われ、雌は食草の葉の裏面に卵を1〜3個ずつ産付する。 |
幼虫・蛹:幼虫の齢期は3〜4で、尾は2つに分かれている。幼虫で越冬する。蛹は葉の裏面から尾端の鉤状(かぎじょう)突起物から出た糸でぶら下がる垂蛹である。 |
出現期:年1回の発生である。6月中旬〜8月上旬に姿を見せる。 |
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食 性 |
成虫は主に汚物、腐果、クヌギなどの樹液を吸汁する。幼虫はアシボソ、チヂミザサ、オオアブラススキなどのイネ科の植物を好んで採食する。 |
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○ |
昼間は下草や木の幹などの日陰に静止し、朝・夕や曇天時に活発に行動する。 |
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