セイヨウミツバチ
 Apis mellifera
分 布
国内では、日本全土に広く分布する。国外では、ヨーロッパからアフリカ、中近東に広く分布する。
分 類 ハチ目 ミツバチ科
形 態
成虫:体長は女王蜂15〜20 o。働き蜂12〜14 o。雄蜂15〜17 o。体は全体的に黒褐色で、褐色の長い軟毛が密生する。腹部に琥珀色または黄色味の帯びた部分があり、後脚頸節の距刺(きょし)を欠く。後翅の中脈は径中脈を越えて伸びず、それより末端では径分脈だけが存在する。
類似種
ニホンミツバチは、腹部全体がセイヨウミツバチに比べ黒色であることや、後翅後部の翅脈が微妙に違うことで区別できるが、形態での区別は容易ではない。
生息場所
山間部の草原や畑などに多く生息する。また、日本全土の至る所で飼育されている。
生活サイクル
繁 殖
交尾・産卵:繁殖期の4〜5月になると雄蜂が生まれ、自分の巣の上空で繁殖活動を行う。産卵は女王蜂のみが行い、1日1,000個程度産卵する。働き蜂は全て雌だが産卵はしない。
寿命:女王蜂の寿命は約3年。働き蜂の寿命は通常約1ヵ月、冬季は約6ヵ月。雄蜂は繁殖期のみの寿命である。
食 性
甘い蜜がある花ならなんでも吸密する。よい花畑が見つかると、他の働き蜂と互いに知らせ合い同じ花畑で吸密活動を行う。
繁殖期に、巣内の「王台」と呼ばれる新しい女王蜂を育てられる育児室にたまたま産卵された1つの卵が女王蜂となる。新女王蜂が育つと旧女王蜂は巣内の約半数の働き蜂を連れて巣わかれ(分蜂)する。
吸密時に体に花粉をつけ、花粉を運ぶ役割をする授粉昆虫である。
よい蜜を見つけた時、他の働き蜂にその場所を知らせるため「8の字ダンス」という独特の飛び方を行う。
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