2004年(H16年)の水害
 2004年7月29日〜8月6日/台風10、11号による大雨
平成16年の風水害は、昭和58年以来の近年希に見る大災害とも報じられ、観測史上最多となる10個の上陸台風を記録した。台風だけではなく、梅雨前線豪雨や集中豪雨も発生し、全国のアメダス100地点以上で各々時間雨量、日雨量の記録を更新した。また、洪水の発生状況を見ても、例えば台風23号では直轄河川において7水系9河川で計画高水位を突破し、23水系30河川では危険水位を突破するなど、多くの河川で大洪水となった。
  (参考文献/国土交通省国土技術政策総合研究所『平成16年風水害の特徴と今後の課題』)
  中国地方では、7月29日から8月6日にかけての台風10号、11号とそれに関連する大雨により土砂災害や浸水による被害が発生した。台風第10号と11号及び関連する大雨により、全国的には死者3名、負傷者19名、住家全壊11棟、住家半壊22棟、住家一部破損61棟、床上浸水274棟、床下浸水2,579棟の被害が発生したほか、最大1,973人に避難勧告が出され、土砂災害については、土石流19件、地すべり7件、がけ崩れ48件発生した。
  中国地方には人的被害は無く、ライフライン関係においては、関西・中国・四国電力管内で延べ約94,000戸が停電となったほか、ガスについては広島県内で3戸が供給停止になった。上水道については、影響が無かった。
主な被害地域  広島県・岡山県 人的被害(名) 死者    0
住宅等被害(棟) 家屋全壊    0 負傷者   10
家屋半壊    0 行方不明    0
一部損壊   20 環境等被害(箇所) 崖崩れ    7
床上浸水   62 橋梁流出    −
床下浸水 1677 河川損壊    −
その他      その他    −
(資料参照/『平成16年 台風第10号、台風第11号及び関連する大雨による被害状況(第15報)』より
/平成16年10月19日 消防庁)
   
平成16年 上陸した台風の概略経路図(気象庁台風経路図より)