1991年(H3年)の水害
 1991年6月2日〜8月8日/梅雨前線
この年の梅雨入りは、北陸及び東北地方南部で平年並みであったほかは、1週間程度またはそれ以上早かった地域が多かった。梅雨明けは、九州南部では平年より早く、北陸地方及び東北地方では平年より遅く、その他の地方では平年並みであった。梅雨期間の降水量は、沖縄・奄美地方でかなり少なかったが、その他の地方では平年並みか、あるいは平年より多い所が多く、北陸地方から東北地方にかけては平年の2倍程度の所が多かった。5月6日に沖縄地方及ぴ奄美地方が海雨入りして、梅雨前線が日本付近に停滞するようになった。5月下旬からは梅雨前線の活動が日本付近で活発になり、8月中旬の北陸・東北地方北部の梅雨明けまで、梅雨前線は日本付近で北上・南下・盛衰を繰り返し、各地に大雨をもたらした。梅雨前線の一時的な南下により、梅雨明け後も大雨となった地域が多かった。また、この間7月27日から30日にかけて、台風第9号が沖縄付近から九州西方海上を北上し、日本海へと進んで、西日本各地に大雨と暴風をもたらした。このように、梅雨前線は、長期間その活動が活発であったため、各地に大きな被害をもたらした。
  (資料参照/『災害をもたらした気象事例(平成元年〜本年)>梅雨前線』他より
/気象庁ホ−ムペ−ジ他資料)
主な被害地域  山口県 人的被害(名) 死者    −
住宅等被害(棟) 家屋全壊    − 負傷者    −
家屋半壊    − 行方不明    −
一部損壊    − 環境等被害(箇所) 崖崩れ    −
床上浸水    − 橋梁流出    −
床下浸水    9 河川損壊    −
その他      その他    −
(資料参照/『山口県の主な気象災害』より/山口県)
   
平成3年(1991年)6月2日〜8月8日の降水量記録(気象庁ホ−ムペ−ジより)
台風9号の経路(気象庁発表台風経路図より)