1991年(H3年)の水害
 1991年9月12日〜9月28日/前線、台風17、18、19号による災害
この期間に、台風第17号(12〜15日)、第18号(17〜20日)、第19号(25〜28日)と3個の台風が相次いで日本に上陸または接近した。これらの台風はいずれも大雨や暴風を伴い、全国で大きな被害があった。
  特に台風第19号は、中心付近の最大風速が50m/sと非常に強い勢力で長崎県に上陸し、その後勢力がほとんど衰えないまま速い速度で日本海沿岸を北上したため、南西諸島から北海道までの全国で、暴風による死者や建物の損壊等の被害が多数発生した。また西日本では顕著な高潮が発生し被害があった。
  (資料参照/『災害をもたらした気象事例(平成元年〜本年)>台風第17、18、19号』他より
/気象庁ホ−ムペ−ジ他資料)
  平成3年9月27日に広島県を襲った台風19号は、広島市での最大瞬間風速が広島地方気象台観測史上第1位の58.9m/sを記録するなど、風が非常に強く、雨をあまり伴わない風台風であった。
  この台風による強風と高潮は、沿岸・島しょ部を中心として、県内全域にわたって甚大な被害をもたらし、人的被害は、飛来物による被災等で6名が死亡し、49名が重軽傷を負った。また、住家については、強風による破損や高潮による浸水で、全壊50棟、半壊442棟、一部損壊22,661棟、床上浸水3,005棟、床下浸水9,162棟にも及んだ。
  (資料参照/『過去の災害について 1991年(平成3年)9月27日 台風19号』より/広島県防災Web)
主な被害地域  広島県・山口県・島根県・鳥取県 人的被害(名) 死者    16
住宅等被害(棟) 家屋全壊    87 負傷者   417
家屋半壊  1316 行方不明     0
一部損壊 52539 環境等被害(箇所) 崖崩れ     −
床上浸水  3526 橋梁流出     4
床下浸水 12025 河川損壊     −
その他       その他   163
(資料参照/『過去の災害について 1991年(平成3年)9月27日 台風19号』より/広島県防災Web ほか)
  広島県の様子
暴風と高潮により損壊した厳島神社(左)と灯ろうが倒された厳島神社の国宝・平舞台(右)(佐伯郡宮島町)
杉林が倒壊し通行不能となった県道五日市筒賀線
(山県郡南筒賀村)(中国新聞社提供)
     強風により倒れた電柱が民家を直撃
     (広島市安佐南区)(中国新聞社提供)
(写真/『過去の災害について 1991年(平成3年)9月27日 台風19号』より/広島県防災Web)