よく「
避難命令
(
ひなんめいれい
)
」という言葉を耳にしますが、これは「
避難勧告
(
ひなんかんこく
)
」と「
避難指示
(
ひなんしじ
)
」という言葉とどうちがうのでしょうか。
法律的
(
ほうりつてき
)
には「
避難勧告
(
ひなんかんこく
)
」と「
避難指示
(
ひなんしじ
)
」という
定義
(
ていぎ
)
しかありません。「
避難勧告
(
ひなんかんこく
)
」は、
地域
(
ちいき
)
の
居住者
(
きょじゅうしゃ
)
に
避難
(
ひなん
)
を
強制
(
きょうせい
)
するものではなく、
居住者
(
きょじゅうしゃ
)
に
立ち退
(
た の
)
きを
勧
(
すす
)
め
促
(
うなが
)
すものです。「
避難指示
(
ひなんしじ
)
」は、
被害
(
ひがい
)
の
危険
(
きけん
)
が
切迫
(
せっぱく
)
したときに発せられるもので、「
勧告
(
かんこく
)
」より
拘束力
(
こうそくりょく
)
が強くなりますが、
立ち退
(
た の
)
きをしないことにより
被害
(
ひがい
)
を受けるのは本人自身であることから、
指示
(
しじ
)
に
従
(
したが
)
わなかった者に対し
直接
(
ちょくせつ
)
強制
(
きょうせい
)
までは行われません。