雨量のはかり方には「普通観測」と「自記観測」があります。普通観測とは、地中においたガラスビンにたまった雨の量をメスシリンダーではかるもので、毎日決まった時間(午前9時)に、前日からそれまでの24時間で降った雨の量を読みとるものです。自記観測は、機械を使って自動的に測定・記録するもので、「転倒ます型雨量計」とよばれるものがよく使われています。これは、雨を直径20cmの「受水口」で受け止めると、雨はその下の「転倒ます」に入ります。この転倒ますは、三角形の2つの容器がシーソーのようになっていて、一方のますに0.5mmまたは1.0mmぶんの雨がたまるとこれが倒れて排水され、もう片方のますに雨がたまるようになります。このシーソーが交互に倒れた回数が、「自記紙」と呼ばれる紙に自動的に記録されることによって、雨の量を知ることができるしくみとなっています。 |