自然の川において、険しい山あいをぬって流れる渓流部では、川底の傾き(河床勾配)が急であり、水の流れも激しいのに対して、平らな地形を流れる平野部の川は、水もゆったりと流れています。この下流部の川では、ふだんの水の速さは1m/秒にも満たないのに、ひとたび洪水となって水かさがふえると3〜4m/秒、あるいはそれ以上の濁流となって流れることもあります。このように、川の流れの速さ(流速)は、地形や流量の違いに応じて複雑に変化しています。
実際の川において、この流速をはかる方法はいくつかあげられますが、最も一般的なものとしては、「流速計」を用いる方法と、「浮子」と呼ばれる一種の浮きを流して計る方法の2つがあげられます。 |