川の左右、川の内外?



 川の上下は明らかです。水は上(高いところ) から下(低いところ) へ流れることから、山側の高いほうを上流、海側の低いほうを下流と()びます。
 では、川に左右があるのでしょうか?もちろん川にも左と右が決まっています。川の流れの方向(すなわち下流) に向かって右側を右岸(うがん)、左側を左岸(さがん)()んでいます。左岸(さがん)右岸(うがん)()び方は日本も外国も同じようです。
 また堤防(ていぼう)は、洪水(こうずい)を川の外にあふれさせず、水害から人々を守るための人工構造物(じんこうこうぞうぶつ)です。堤防(ていぼう)の内外をいう場合、水の流れている川の中を「堤外地(ていがいち)」、宅地(たくち)などがあり(わたし)たちが生活している川の外を「堤内地(ていないち)」と()びます。
 つまり、洪水(こうずい)の時には、人々は堤防(ていぼう)によって流れてくる水から守られており、人々を中心として考えた場合には、堤防(ていぼう)の手前の自分たちのいるほうが「内」、堤防(ていぼう)の向こう側(すなわち川の中) が「外」となります。