日本の国土の何倍もあるような世界の
たいがのこうずいはどのようなもの?



 世界で最も大きな流域(りゅういき)を有するのは、南アメリカを流れるアマゾン川です。その流域面積(りゅういきめんせき)705万km2は、日本の国土面積の18倍を()え、太田川の流域面積(りゅういきめんせき)(1710km2)と比較(ひかく)すると実に4122倍になります。
 昭和47年の洪水時(こうずいじ)、太田川の洪水流量(こうずいりゅうりょう)は6,800m3/sに達しましたが、それでは、アマゾン川が洪水(こうずい)になるとその4122倍ものとてつもない水量がながれるのでしょうか。
 実際(じっさい)にアマゾン川の洪水記録(こうずいきろく)をみてみますと、太田川の約30倍ほどの200,000m3/s程度(ていど)になっています。
 一般(いっぱん)に、洪水(こうずい)規模(きぼ)流域面積(りゅういきめんせき)のほか、雨の量や地形的な条件(じょうけん)など様々な要因(よういん)によって決まってきます。