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広島市安佐南区八木1丁目、太田川右岸にせせらぎ公園があります。
約400年前、このあたりで太田川は西流していたといわれ、古川の分流地点となっています。ここに「大禹謨」の碑があります。
碑文には、太田川の流れが与えてくれた恩恵と、多年にわたって水禍と闘ってきた苦難の歴史が刻まれ、また地元住民の協力によって、40年もの星霜をかけ太田川中流部の改修が進んだこと、古川締め切り工事が完成し、高瀬堰の竣工を見て、地域の長年の願望が実を結んだことを町を上げて喜ぶ・・・。
と記し、「大禹謨」とは、黄河の水を治めた、夏の禹王の遠大な、はかりごとにあやかり、この碑をたてて、太田川の歴史を偲び治水の大業を称える、と刻まれています。
治水事業の一端を担ってきたものとして、仕事が評価され、地域の思いとして残されるということは、技術者冥利に尽きるものです。 |
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