雨に弱いマサ土
 広島県の山地は、主に広島花こう岩といわれている岩石から出来ています。広島花こう岩は、長い間、雨や風にさらされると『マサ土』と呼ばれる砂のような土に変化していきます。この『マサ土』が、水を含むと非常にもろくて崩れやすい性質を持っています。このため、斜面の表面を『マサ土』が広くおおう広島県では、土石流やがけ崩れなどの土砂災害が起こりやすいのです。
筒を人の手で簡単に押し込める程もろいマサ土 マサ土が水によって削られた状況
広島市周辺の地質分布
マサ土地域の災害発生状況
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山に迫る住宅地
 人口が集中する広島市周辺では、山を切り開いて斜面の直下や谷の出口付近まで住宅が開発されてきました。
 山に住宅が開発されてきたことにより、土石流やがけ崩れなどの被害を受けるおそれのある箇所が増えてきました。
   宅地化の変遷 山裾まで宅地開発が進んでいるのがわかります(広島市佐伯区)
  ※この写真は、国土地理院長の承認を得て、同院撮影の空中写真を複製したものです。
   (承認番号 平13中複 第217号)
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