清流を守る行動計画

清流を守る行動計画
(H12.07.14)

 現在の千代川はきれいな水が流れている。この清流を次世代に引き継ぐため、千代川流域圏会議は「清流を守る行動計画」を策定し、今後はこの行動計画に基づき清流を守る行動を進める。

1.「清流保全宣言」の制定
1−1 清流保全宣言

 流域圏会議として、河川浄化に関する「清流保全宣言」を行う。

 上記の宣言に基づき、流域内10市町村議会において、「千代川流域清流保全決議」が採択されるよう、千代川流域圏会議としての案を示すなどの働きかけを行う。

 同様に、上記の宣言に基づき、流域内10市町村での統一の河川浄化条例「千代川流域清流保全共同条例」が制定されるよう、千代川流域圏会議としての案を示すなどの働きかけを行う。
2.「千代川流域圏会議」の森の選定
2−1 千代川流域圏会議の森

 休閑地あるいは国有林等を借地し、千代川流域圏会議の森を定める。 この森を森林保全の体験場と位置付け、利用する。

 活用にあたっては、「森林調査隊」を広く参加者を募り組織して、日頃源流域と関わりの少ない地域の人や源流域に深い関心や興味を抱く人に、現在の森林の状況を見学しその保全について、直に体験する機会をつくる。

 実地体験としては、現地状況に詳しい方に案内をお願いし、「枝打ち体験」、「植林体験」及び「間伐材の利用体験」等を実施する。
3.良好な水質の保全
3−1 集落排水事業、公共下水処理の試験的高度処理について

 高度処理についての講習会、勉強会を行う。また高度処理の必要性を確認するため水質調査、意識調査及びコスト把握などの調査並びに、試験的に高度処理をするための検討を行う。

3−2 植物浄化実験の試行

 休耕田等を利用した植物浄化実験及び千代川流域にある下水処理場施設の流末等での植生浄化実験に協力をする。
 また、これらの水質浄化実験施設をNPO、NGO等に広くPRし、見学会を開催し、水質に関する意識の高揚を図る。

3−3 市町村清流保全活動

 各市町村単位で、清流保全に向けた取り組みを最低限1事業実施するよう、会議として働きかける。
4.住民参加の推進
4−1 住民参加の推進

 賛助団体・会員を流域住民から募集し、流域圏会議の活動の輪を広げるとともに、活動内容を充実させ、さらに住民とのネットワークの強化を図る。

4−2 源流シンポジウムの開催

 川の水質保全や豊かな水量を保つために、いかに森林の育成や生活排水の適切な処理が必要か、源流シンポジウムを開催し、講演とディスカッションを通して訴える。

4−3 源流探検の継続

 現在、実施中の源流探検を継続する。
 日頃源流域と関わりの少ない地域の人や源流域に興味・関心を有する人が集い、身近な自然を再発見するとともに、森林や水の重要性について体験・協議を行い、より関心を深める。

4−4 千代川流域での一斉清掃

 現在各地で行われている河川清掃を、流域の連帯感を高めるため、流域で一斉に実施するよう働きかける。

4−5 千代川写真コンクール作品によるマップの作成・配布の継続

 これまでの写真コンクール作品の中から、川の風景、景観等に優れた作品を流域マップと一体にして作成している。
 今後もこれを継続し、千代川のすばらしさをPRする。
5.活動のPR等
5−1 水生生物調査の充実

 現在、各地で実施している水生生物調査の輪がさらに広がり、また内容が充実するよう、指導員の派遣、資材の準備などに協力する。
 また、現在までの水生生物調査結果を用いて作成したマップを学校等に配布し、水生生物調査のさらなる充実の糸口とする。

5−2 流域探訪マップ(文化、史跡等)の作成・配布

 流域の川にまつわる文化や史跡等を流域マップと一体にして作成する。 これにより、これまで受け継がれてきた千代川の文化や歴史等についてPRし記録として残す。

5−3 清流保全啓発パンフレットの作成・配布

 河川浄化についての、流域住民への啓発パンフ作成及び配布を行う。 あわせて、流域圏会議の取り組みもPRする。

5−4 ホームページによる流域圏会議・河川浄化のPR

 鳥取工事事務所のホームページに流域圏会議の紹介を載せる予定であり、その中で流域圏会議の取り組みを紹介する。
 今後は流域圏会議単独でホームページを作成する。
 このホームページでは各会員・活動団体ともリンクを張り、相互の交流の活性化に利用する。

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