島地川ダムの概要

 島地川ダムは、昭和56年3月に完成した重力式コンクリートダム(ダム自体の重さで貯水池の水圧に耐える型式)で、主に3つの目的を持っています。
  @洪水の低減
  A水道用水・工業用水の供給
  B河川環境の保全
 本ダムの特長は、洪水をダム本体にある穴により自然に調節する方式(自然調節方式)を採用していること、また、RCD工法(コンクリートをブルドーザとローラーで施工する工法)により世界で初めて造られたことなどです。
 平成21年7月21日に発生した洪水では下流河川の増水を少なくするため、総量で約152万m3(東京ドーム約1.2杯分)の水を貯水しました。
■容量配分図

 

環境整備

 一級河川佐波川水系島地川に位置する島地川ダムにおいて、近年、ダム湖内での水質の悪化(アオコの大量発生、ダム湖底におけるヒ素やマンガンなど重金属類の溶出)が見られています。
 その対策として、平成18年度より水質改善のための各種調査・検討を実施し、平成19年度にアオコ対策施設、平成21年度に重金属対策施設の設置を行いました。アオコ対策施設、重金属対策施設共に運用後は、水質が改善されています。
 また、これらの水質改善施設等の維持管理コストの抑制と自然エネルギーの有効活用を図るため、平成24年度にダム放流水を活用した管理用発電施設を設置しました。
重金属対策施設(H21年度設置) アオコ対策施設(H19年度設置) 管理用発電施設(H24年度設置)

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