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 一般国道2号 小郡道路
事後評価結果
事業名 一般国道2号 小郡道路
事業区分 一般国道
事業 国土交通省 中国地方整備局
起終点 自:山口県山口市四辻 至:山口県山口市今坂
延長 12.6km
事業概要  一般国道2号は、大阪市を起点とし、瀬戸内海沿岸の諸都市を連絡し、北九州市に至る延長約690kmの主要幹線道路として、山口県の産業経済の発展に大きく寄与している。
 小郡道路は、一般国道2号の高速ネットワークの形成、交通渋滞緩和並びに交通安全確保を目的として、計画された山口市四辻から山口市今坂に至る延長12.6kmの4車線道路(一部高架)バイパスである。
事業の目的・必要性  小郡道路は、一般国道2号の高速ネットワークの形成、交通渋滞緩和並びに交通安全確保を目的として、計画された道路である。
事業概要図
事業の効果
事業期間 事業化年度:S42年度 用地着手:S43年度 供用年(暫定/完成)
(当初) −
(実績) S50/H2/H13
変動:−倍
都市計画決定:S46、H10年度 工事着手:S45年度
事業費 計画時:− 億円 実績:541.4 億円 変動:−倍
交通量(当該路線) 計画時:26,722台/日(S49) 実績:26,722台/日(S49) 変動:126%
旅行速度向上
(供用前現道→当該路線)
55.7 → 62.0 km/h
(供用直前年次) S49 年度(供用後年次) H16 年度
交通事故減少
(供用前現道→供用後現道)
− → 45.7 → 34.1 件/億台キロ
(計画時) S42年度(暫定供用後年次) H12年度(供用後年次) H14年度
費用対効果
分析結果
(事後)
B/C 
4.3
総費用: 1,084 億円
■事業費: 902 億円
■維持管理費: 182 億円
総便益: 4,709 億円
■走行時間短縮便益: 4,394億円
■走行経費減少便益: 163億円
■交通事故減少便益: 152億円
基準年:
H16年
事業遅延による
コスト増
費用増加額:−億円
便益減少額:−億円
事業遅延の理由
客観的評価
指標に対応する
事後評価項目
●投資効果の有無
 費用便益費:B/C=4.3(基準年:平成16年、検討年数:供用後40年)
  ・便益額:B=4,709億円     
     ・走行時間短縮便益:4,394億円
     ・走行経費減少便益: 163億円
     ・交通事故減少便益: 152億円

  ・費用:C=1,084億円
     ・事業費: 902億円
     ・維持管理費: 182億円

●事業期間の状況     
    ・用地買収(S43〜H12):33年間
    ・工事期間(S45〜H12):31年間

●客観的評価指標に対応する事後評価項目   
    ・円滑なモビリティの確保・・・主要渋滞ポイント「山口市陶交差点」の渋滞が解消
    ・個性ある地域の形成・・・山口セミナーパーク、鋳銭司団地へのアクセス道路
     として機能。
    ・主要な観光地へのアクセス向上・・・山口湯田温泉や宇部ときわ公園への
     観光客の増加
    (湯田温泉:822→838千人/年、宇部ときわ公園:159→216千人/年)※いずれもH12→H14
その他評価すべきと
判断した項目
特になし
※ 総費用、総便益とその内訳は、各年次の価額を割引率を用いて基準年の価値に換算し累計したもの。
事業による環境影響
沿道環境の状況

本線部(2/2車線)+一般部(4車線拡幅)の整備前後の騒音状況(道路環境センサスより)

山口市陶
    ・整備前(H 8) (昼間)78.0dB (夜間)78.3dB
    ・整備後(H13) (昼間)69.1dB (夜間)67.3dB〔環境基準:昼間70dB以下 夜間65dB以下 要請限度:昼間75dB以下 夜間70dB以下〕

→環境省令で定める自動車騒音の要請限度は満足するものの、依然として環境基準を満足していないため、遮音壁等の騒音対策を実施することとしている。

その他、大気環境、自然環境への影響について
沿道住民からの苦情も寄せられておらず、周辺環境への影響は小さいものと考える。
事業を巡る社会情勢の変化   ・S50.2.27 宇部有料道路開通
  ・S50.4. 1 中国縦貫道(小郡〜山口)
  ・S61.3.27 山陽自動車道(徳山西〜防府東)供用
  ・S62.12.4 山陽自動車道(防府東〜山口JCT)供用
  ・H 7. 9.6 鋳銭司団地分譲開始
  ・H 7. 4.1 山口セミナーパーク完成
  ・H11. 6   小郡駅前第3地区土地区画整理事業着手(山口県中央地方拠点都市地域:新山口駅南業務拠点地区)
  ・H13.3.10 宇部有料道路(嘉川〜宇部JCT)4車線化
  ・H13.3.11 山陽自動車道(宇部JCT〜下関JCT)供用
  ・H13.7.13〜9.30 山口きらら博開催
今後の事後評価の必要性  事業により、交通渋滞の解消、走行時間の短縮等の効果の発現があること。
 また、一部環境基準を満足していない区間については、遮音壁等の騒音対策を行うこととしており、その他の環境影響は確認されていないことから、今後については事業評価の必要性はないと考えている。
計画・調査のあり方や
事業評価手法
の見直しの必要性
 特になし
特記事項  特になし

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