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 一般国道491号 長門・俵山道路
新規事業評価結果
事業名 一般国道491号 長門・俵山道路
事業区分 一般国道
事業主体 国土交通省 中国地方整備局
起終点 自:山口県長門市俵山小原 至:山口県長門市深川湯本
延長 5.5km
事業概要  一般国道491号は、下関市を起点とし、山口県北西部地域の内陸部を通過し長門市に至る延長約50kmの 主要な幹線道路である。
 長門・俵山道路は、平行する一般国道491号や(主)下関長門線の要防災対策箇所、異常気象時通行規制区間を回避し、地域の安全・安心の確保及び異常気象時の俵山地区の孤立の回避、救急医療活動の支援を目的と して計画された山口県長門市俵山小原から長門市深川湯本に至る延長5.5kmの道路である。
事業の目的、必要性  一般国道491号、および(主)下関長門線は、山口県の北西部地域に位置し、当該地域の主要都市である下関市と長門市を結ぶ主要な南北軸である。しかし、当該区間は、平面線形、縦断線形の悪い区間が連続しており、冬季は路面凍結するなど、走行性が悪い状況にある。また、当該区間は代替機能を有する路線がないにもかかわらず、要防災対策箇所が集中し、災害による通行規制も多いことから、日常生活はもとより、地域の経済活動にも多大な支障をきたしている。
 このような状況を踏まえ、長門・俵山道路の整備により、交通障害の回避や、安全で信頼性の高い道路網を構築し、異常気象時通行規制区間の回避、救急医療の向上及び生活圏域間の連携を促進するものである。
全体事業費 244億円
計画交通量 11,900台/日
事業概要図
事業概要図
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関係する地方公共団体等の意見  長門市・下関市の行政議会と商工団体で結成した連絡会議の代表で構成される期成同盟会など、複数の団体から、両市を結ぶ高規格道路の整備促進等の要望を受けている。
 また、計画内容に関して山口県知事のご意見を改めて伺った結果、異存ない旨の回答を頂いている。
事業採択の前提条件  費用便益:便益が費用を上回っている
 環境調査を実施し、山口県とルート・構造について確認しており、円滑な事業執行の状況が整っている。
費用対便益
B/C 総費用 総便益 基準年
1.5 204億円
■事 業 費: 195億円
■維持管理費: 9.1億円
297億円
■走行時間短縮便益:245億円
■走行経費減少便益: 35億円
■交通事故減少便益: 16億円
平成20年
感度分析の結果 交通量変動 B/C=1.2 (交通量 -10%) B/C=1.8 (交通量 +10%)
事業費変動 B/C=1.6 (事業費 -10%) B/C=1.3 (事業費 +10%)
事業期間変動 B/C=1.6 (事業期間 -20%) B/C=1.3 (事業期間 +20%)

※総費用、総便益とその内訳は、各年次の価額を割引率を用いて基準年の価値に換算し累計したもの。
事業の影響
評価
項目
評価 根拠










渋滞
対策
注目すべき影響はない。
事故
対策
注目すべき影響はない。
歩行
空間
注目すべき影響はない。







住民
生活
長門消防署および長門総合病院と俵山地区間における安定した救急サービスの提供が図れる。
(長門消防署〜俵山地区(24分→17分)、長門総合病院〜俵山地区(27分→20分))
地域
経済
現道は農水産物の下関方面への主要な流通経路であり、線形隘路区間の解消により、走行性、定時性が向上する。
(将来:JA長門〜新下関市場(84分→57分)、仙崎漁港〜唐戸市場(103分→76分))
災 害
過去6日間にもわたる通行止めが生じた大寧寺峠の要防災対策箇所が解消し、俵山地区約1,450人の孤立化を回避する。
環 境
注目すべき影響はない。
地域
社会
周遊ツアーが多い当該地域の観光アクセス性が向上する。
(青海島〜俵山温泉(32分→25分))
事業
実施
環境
整備に対する要望が強い。
採択の理由  費用便益比が1.5と、便益が費用を上回っていることから、事業採択の前提条件が確認できる。
 また、代替路の確保、及び救急活動支援や物流の効率化が図れる等、事業の必要性・社会全体への効果は高いと判断できる。
 以上より、本事業を採択した。


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