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 一般国道2号 周南立体
新規事業評価結果
事業名 一般国道2号 周南立体
事業区分 一般国道
事業主体 国土交通省 中国地方整備局
起終点 自:山口県周南市考田町 至:山口県周南市徳山
延長 3.5km
事業概要  一般国道2号は、大阪市を起点とし、瀬戸内海沿岸の諸都市を連絡し、北九州市に至る延長約680km の主要幹線道路である。
 当該区間は周南バイパスの一部区間(周南市考田町〜周南市徳山)において、三田川交差点を含む全長3.5kmの立体化及び交差点改良事業である。
事業の目的、必要性  三田川交差点は、山口県周南市に位置し、国道2号と国道315号が交差する地点であり、朝夕のピーク時間帯を中心に慢性的で深刻な交通渋滞が発生している。また、周南市は、人口約15万人の山口県第四の都市であり、臨海部には特定重要港湾徳山下松港や石油化学コンビナートを中心とする工業群が立地し、これらの地域へのアクセス性向上による、地域経済の活性化を図る事が重要である。
 このような状況を踏まえ、当該区間の整備は、交通混雑の緩和を図るとともに、交通安全の確保や沿道地域の環境保全、都市機能の充実、地域経済の発展や拡大を促進する上で必要な路線である。
全体事業費 45億円
計画交通量 50,700台/日
事業概要図
事業概要図
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関係する地方公共団体等の意見  山口県国道2号整備促進期成同盟会、周南市及び周南市議会から、三田川交差点の立体化要望を毎年受けている。
事業採択の前提条件  費用便益:便益が費用を上回っている
 手続きの完了:都市計画決定済(S41.3.9)
費用対便益
B/C 総費用 総便益 基準年
3.3 56億円
■事 業 費: 40億円
■維持管理費: 16億円
183億円
■走行時間短縮便益:157億円
■走行経費減少便益: 15億円
■交通事故減少便益: 11億円
平成19年
感度分析の結果 交通量変動 B/C=3.0 (交通量 -10%) B/C=3.6 (交通量 +10%)
事業費変動 B/C=3.5 (事業費 -10%) B/C=3.1 (事業費 +10%)
事業期間変動 B/C=3.3 (事業期間 -1年) B/C=3.2 (事業期間 +1年)

※総費用、総便益とその内訳は、各年次の価額を割引率を用いて基準年の価値に換算し累計したもの。
事業の影響
評価
項目
評価 根拠










渋滞
対策
事業対象区間の渋滞損失時間は8.4千人時間/年の減少(約76.8千人時間/年→約68.4千人時間/
年(H42))が見込まれる。

【1kmあたり渋滞損失時間】
三田川交差点周辺での1kmあたり渋滞損失時間は、約367千人時間/
年・kmとなっている)
山口県平均 :約27.6千人時間/年・km
全国平均 :約20.9千人時間/年・km
【渋滞度曲線】山口県内区間の11位/784区間
【その他の特徴】三田川交差点が存在し、東西唯一の幹線道路で慢性的な渋滞が発生
事故
対策
才川交差点付近(389.8件/億台・km)や江の宮交差点(323.5件/億台・km)など、連続的な区間で県平均死傷事故率(140.2件/億台・km)を大幅に超過している。

【死傷事故率】
三田川交差点付近(223.9件/億台キロ(交差点部))
江の宮交差点付近(323.5件/億台キロ(交差点部))
城ヶ丘交差点付近(310.4件/億台キロ(交差点部))
徳山中央病院付近(186.6件/億台キロ(単路部))
山口県平均:(単路部) 43.9件/億台キロ、(交差点部)140.2件/億台キロ(H14〜H17)
【その他の特徴】信号密度が高く、車両の速度低下に伴う追突事故が5〜6割を占める。
歩行
空間
注目すべき影響はない。







住民
生活
周南市役所から二次医療施設「徳山中央病院」への時間短縮
(周南市役所から徳山中央病院への所要時間:約2分短縮)
地域
経済
特定重要港湾である徳山下松港における物流の効率化向上
災 害
臨海部での災害発生時における被災者の円滑な移送に貢献
環 境
渋滞緩和による、自動車排出ガス(二酸化窒素)の削減
低騒音舗装等騒音対策による、夜間騒音レベルの改善
地域
社会
注目すべき影響はない。
事業
実施
環境
 
採択の理由  費用便益比が3.3と便益が費用を上回っているとともに、当該事業箇所は用地買収が完了していることから、
円滑な事業実施環境が整っている。
 以上より、本事業を採択した。


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