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 一般国道191号萩・三隅道路
再評価結果
事業名 一般国道191号萩・三隅道路
事業区分 一般国道
事業主体 国土交通省 中国地方整備局
起終点 自:山口県長門市三隅中 至:山口県萩市椿
延長 15.2km
事業概要

 一般国道191号は、下関市を起点とし、萩市、島根県益田市を経由し広島県広島市に至る延長約300kmの主要幹線道路である。
 当該事業は、一般国道191号の要防災対策箇所、事前通行規制区間及び線形不良区間を回避し、地域の安全・安心の確保及び異常気象時の通行止めの回避、観光活動の支援等を目的とした延長15.2kmの道路である。

  1. H4年度事業化
  2. H4年度都市計画決定
  3. H6年度用地着手
  4. H8年度工事着手
全体事業費 709億円
事業進捗率
(H21度末現在)
84%
供用済延長 7.1km
地域の防災面の課題

・平成21年7月には、中国・九州北部豪雨により国道191号で約50時間にわたり通行止が発生。
・また、当該区間は事前通行規制区間(10.1km)、要防災対策箇所(7箇所)が連続しており、豪雨時は通行止めにより地域の生活や物流活動等に影響を与えている。
・さらに、災害時の通行止めによる孤立や迂回について、「国道191号は、大雨、積雪等による通行規制時に大幅な迂回が伴うなど、救急活動に支障を及ぼす恐れがある」(長門市消防本部)など、沿線住民の不安要素となっている。

課題を踏まえた
対策・事業内容

 並行する一般国道191号は急峻な地形を通過しており、事前通行規制区間(10.1km)、要防災対策箇所(7箇所)、急カーブ(R<150m:48箇所)、急勾配(i>5%:90箇所)の区間が連続しており、これらの課題を解消するためにはバイパスによる整備が必要となる。

事業の効果等

○災害時の迂回解消を含めた走行時間の短縮等(407億円(残事業=320億円))
○災害による被害の回避
・通行車両の被災による人命・物損の被害を減少する効果(0.2億円)
・災害による片側交通規制を解消する効果(0.2億円)
○地域住民の不安感の解消
・災害時の迂回ルートの確保による不安解消(220億円)

費用

(残事業)/(事業全体)
78 / 847億円
事業費: 51 / 801 億円
維持管理費: 27 / 47 億円

関係する
地方公共団体等の意見

山口県知事の意見:
一般国道191号萩・三隅道路の「対応方針(原案)案」に対して、事業の継続については異存ない。
山口国体までのできるだけ早い時期に、全線の供用が図れるよう、事業を進めていただきたい。

事業評価監視
委員会の意見

 事業者から事業の概要、評価結果及び対応方針(原案)について説明を受け、事業が適切に実施されているか審議を行い、次のとおり意見の取りまとめを行った。
 審議の結果、再評価対象の事業は適切に実施されており、事業継続とすることとした事業者の判断は、妥当であると意見集約した。

事業採択時より再評価
実施時までの周辺環境変化等

 平成21年7月中国・九州北部豪雨災害では、連続雨量により、国道191号の当該事業区間で約50時間の通行止めが発生。
 並行する国道191号では、交通事故や災害による通行止めにより大幅な迂回も発生している。

事業の進捗状況、
残事業の内容等

 平成21年度末時点で、用地買収は完了しており、平成20年2月に三隅IC〜明石ICまでの区間(L=7.1km)を部分供用している。

事業の進捗が順調でない理由、
今後の事業の見通し等

 投資効果の早期発現を図るために暫定2車線で整備しており、残る明石IC〜萩IC(仮称)までの区間(8.1km)を平成23年度に供用予定。

施設の構造や工法の変更等

トンネル設備や道路付属施設の見直しによりコスト縮減を図っている【約1億円】

対応方針

事業継続

対応方針決定の理由

事業の必要性に変化はなく、緊急に対策を実施する必要があるため。

事業概要図
事業概要図
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