HOME > 河川について知りたい! > 防府山系直轄砂防事業について > 直轄災害関連緊急事業(災関事業)の概要
平成21年7月21日、山口県防府市の佐波川流域では大規模な土石流が53の渓流で発生し、死者19名という大災害を被りました。
この災害の復旧にあたり、山口県知事の要請を受けた国土交通省中国地方整備局では、全国で初めて※新制度を適用し、「直轄災害関連緊急事業」として砂防工事を実施することとなりました。
緊急的な対策を要するため、これまで砂防工事を担当していなかった山口河川国道事務所が事業主体となり、渓流内に堆積した不安定土砂の再移動などによる二次災害防止のため剣川、神里川、上田南川、奈美川(松ケ谷川)、素川に砂防堰堤各1基の建設を行い、再度災害の防止を図りました。
平成21年7月中国・九州北部豪雨により山口県防府市では各地で土石流が発生しました。生産された土砂量を算出したところ35万m3(立方メートル)となります。 これは福岡ドーム約1.3杯分に相当します。
このような大規模な土石流の発生は、短時間での豪雨とともに佐波川下流部の地質が広島花こう岩であることが大きな要素と考えられます。