広島郊外住宅団地ネットワーク設立記念「広島郊外住宅団地サミット」を取材しました
高齢化や人口減が進む郊外住宅団地に活力を生むことを目指し、広島市の8団地、廿日市市の2団地、計10団地による連携組織「広島郊外住宅団地ネットワーク」が発足し、平成24年3月13日、広島市内の「市民まちづくり交流プラザ」で設立総会とともに、今後の加盟を検討している団地住民、広島県、広島市、中国地方整備局等の行政関係者が出席した「広島郊外住宅団地サミット」が開催されました。

サミットにおいては、各団地の代表・住民による現状報告、情報や意見の交換が行われ、また関係行政機関からのエールも寄せられました。中国地方整備局からは、村尾好昭住宅調整官が「新しい形の住民力として、皆さん一人一人が地域のリーダーとして活躍されることを期待します」とエールを送りました。

最後に、広島郊外住宅団地ネットワーク理事長の宮本暁子さん(美鈴が丘団地連合町内会)により、下記の設立宣言が読み上げられ、閉会となりました。

今後、同ネットワークの情報交換、相互協力等により、郊外団地の課題解決を行うことで、「新しい公共」としての活躍が期待されます。

その後、同ネットワークでは、多様な主体の取組内容、可能性、課題について関係の方々と一緒に考えることを企図して「広島郊外住宅団地ネットワーク・シンポジウム」を下記のとおり開催されるとのことです。

「広島郊外住宅団地ネットワーク・シンポジウム」チラシ(pdf、0.2MB)

広島郊外住宅団地ネットワーク設立宣言

かつて郊外住宅団地は都市住民にとってあこがれの地でした。自然に囲まれ、道路や公園が整い、おしゃれな商店街やスーパー、学校・郵便局・医院など各種生活施設が、計画的に整備された、最もレベルの高い住宅地でした。

それが今、転機を迎えようとしています。

一斉に高齢化するなか、子ども世代は団地を離れ、高齢者に偏ったアンバランスな年齢構成になり、人口は減少し続けています。その結果、コミュニティの弱体化、バスなど公共交通のサービスの低下、スーパーや医院の撤退、児童数の激減・学校の統廃合、など次々と課題が出てきています。このままでは郊外住宅団地は住みづらくなるばかりです。

この状態を打開するには、団地住民自らが立ち上がらねばなりません。

実は、すでに個々の団地では、様々な取り組みが行われています。しかし、ほかの団地がどんなことをしているのか、知らない人が多いのが実情です。 多くの団地の課題、悩みも共通しているものが多いのに、それぞれの団地で個別に苦労しています。

しかし、「三人寄れば文殊の知恵」! 団地同士がつながり、みんなで考えれば、住みよい郊外住宅団地を取り戻せるのではないでしょうか。そこで、私たちは、郊外住宅団地の団地住民同士が横のつながりを持ち、その輪を広げ、郊外住宅団地の活性化を推進することを目的とする「広島郊外住宅団地ネットワーク」を設立することにしました。

「広島郊外住宅団地ネットワーク」では、

  1. 団地相互の情報交換
  2. 団地の課題解決のための取り組み
  3. 社会への情報発信
  4. 住民の取り組みについての相互協力
  5. 団地住民相互の交流
など、幅広い活動を展開したいと思います。

多くの団地から参加してくれることを期待しています。一緒に、広島郊外住宅団地活性化の新たな第一歩を踏み出そうではありませんか!

2012年3月13日
広島郊外住宅団地ネットワーク代表 宮本暁子

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国土交通省中国地方整備局 建政部 計画・建設産業課