平成24年度の国土交通省「新しい公共」モデル事業に「菜園彩彩プロジェクト〜農業から地域が変わるまち 総社〜」を提案、採択されたNPO法人吉備野工房ちみちの皆様は、古の時代から連綿と続く歴史と豊かな自然を持つ、総社市及びその周辺の「吉備野」において、活躍されている地域づくり活動団体です。 まちづくりの、4つの「ない」を解消する中間支援活動 まちづくりには、4つの「ない」があると思います。
こうした4つの「ない」を解消していく中間支援組織が必要と思い、2008年にNPO法人を立ち上げました。 「みちくさ小道」プロジェクト 古代吉備文化発祥の地である総社市には、3000以上もの古墳があり、その記録は文献として残っておらず、目を向ける人が少ないため、せっかく貴重な地域資源がありながら、単なる通過地点となってしまっています。 330人の人財「みちくさ小道」では、プログラムに参加した人がその道の達人となり、プログラムの講師にまでなることが強みです。今までに、330人が参加しましたが、それぞれが5人ずつにでも影響を与えれば、1500人が動くわけです。実際に、「みちくさ小道」をきっかけに、子育て支援や中山間地域経営、商品開発等、小さいながらもビジネスが始まり、それら一つ一つが「新しい公共」として活動しています。 「タンポポ」型の事業展開タンポポは、地に根ざして花を咲かせ、実った種を風に乗せて他の土地へと運びます。そんなタンポポのように、地域に暮らして、地域の資源を見つけて、地域で子育てをしながら活動していきたい。そして、タンポポの花の形のように、中心に地域の課題を置いて、住民、NPO、企業、行政やいろいろな人々が花びらのように課題を囲んで解決に取り組む、タンポポ型の事業展開を目指しています。 平成24年度「新しい公共」モデル事業「菜園彩彩プロジェクト〜農業から地域が変わるまち総社〜」について 地域の農産品を加工した商品として、「白菜ディップ」「ニンジンショコラ」等を作成し、試食会も開きました。大量生産の商品として都市部に流通させるのではなく、「この季節に、総社に行かなければ食べられない」という、地域と季節をブランド化したストーリーでの販売を目指しています。 取材風景 中央の赤ちゃんを抱いているのが加藤さん
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