広島市では、都市化の進展により水質が悪化したため暗渠化された天神川の廃河川敷を、車道と分離した安全性の高い歩行者専用道路として整備し、楽しく歩くことができ、地域住民の憩いの場となるように「天神川プロムナード」の整備を行った。 |
この地域は、JRの施設に囲まれており、暗くなりがちであったことから、整備内容については地域住民との意見交換を重ね、周辺の雰囲気と分離した領域感をつくることをめざし、プランづくりが進められた。 |
沿道には、広島の風土を感じることができるように、歩道の舗装には県内産の花崗岩を活用した素材を使用している。この舗装材は、地元企業と共同で開発した花崗岩の砕石を使用した研磨平板ブロックで、舗装パターンの試験張りを繰り返しながら落ち着いた雰囲気と歩きやすさを実現させている。 |
また、季節を感じられる植栽を施したり、休息場所として日除け棚とベンチを設置したほか、住宅街での光害を防ぐために照明装置を下向きに設置するなどの配慮を行っている。 |
整備後は、通行者に親しまれる道路、途中でのくつろぎの場として利用されており、地域住民による清掃活動も行われるなど、コミュニティづくりにもつながっている。 |