津山駅前から吉井川を渡り津山城跡に向かう道筋には商店街が形成されているが、近年の商業環境の変化の中で衰退が進んでいた。この「ごんご通り」は、商店街の活性化を目的に整備が進められたものである。 |
整備にあたっては、旧城下町津山の風情を醸し出すために、アーケードを瓦屋根となまこ壁のものにつくり変えた。全体のイメージには、近くを流れる吉井川をテーマに取り入れ、歩道のカラー舗装には川の流れをデザインした。また、吉井川に生息していたという伝説のあるごんご(カッパ)とともに、高瀬舟やカエルのモニュメントが沿道に設置されている。 |
沿道には、統一された街路灯や常夜灯も設置されており、潤い感を演出するためにハナミズキの植栽を行ったほか、電線の地中化を行い広がりのある景観とした。なお、電線の地中化に際しては、地上に機器の設置が必要になるが、こうした機器についても電力会社と協議を行い美装化を図った。 |
沿道では、ミニギャラリーによる作品展示も行われており、施工後は歩行者にとっても親しみのもてる歩きやすい道路となり、商店街の集客向上にもつながっている。 |