平成8年度
島根県津和野町
 津和野町は、津和野川の清流沿いの町で、江戸時代の面影を色濃く留める武家屋敷や小さな掘割など、かつての城下町としての情緒を現在に残している。
 津和野川はコイの泳ぐ川として知られており、また川沿いに点在するや西周ら文化人の旧居などの観光資源を結ぶ動線として重要な位置を占めている。
 「鯉溜り」は、津和野川岸に掘割と城壁をモチーフにした護岸を設けることにより、魅力ある景観、変化に富んだ水辺の創出をめざしたものである。施工にあたっては、津和野城址の城壁をイメージし、反り立つ護岸と大小の石の配列による景観づくりを進めたほか、三方向から水辺へ下りられる道を設けて親水性を高め、掘割とすることで生態系への配慮を行った。また、石材については、県内産の野面石を使用している。
所在地 島根県鹿足郡津和野町大字町田
諸元 延長:120m、幅員:20m、面積:2,400m2
関係する施設など 親水護岸
材料 野面石
イベント コイの放流