第22回中国地方ダム等管理フォローアップ委員会
土師ダム定期報告書の総括
 ○ 「第22回中国地方ダム等管理フォローアップ委員会」において、「土師ダム定期報告書」の審議を行った。
 ○ 審議は、「防災操作(洪水調節)、利水補給、堆砂、水質、生物、水源地域動態」について、平成21年度から平成25年度までの期間を主な対象として行った。
 ○ 審議された各項目のうち、「防災操作(洪水調節)」については、概ね所期の機能を発揮しているが、今後も引き続き適切に管理・運用し、防災操作を行われたい。
 ○ 「利水補給」については、概ね所期の機能を発揮しているが、今後も適切な管理・運用を行い、所要の利水補給を行われたい。
 ○ 「堆砂」については、堆砂量は概ね計画値で推移しており、大きな問題は生じていない。今後も適切な管理・運用を行われたい。
 ○ 「水質」については、ダム上流の流入負荷源になっている関係機関と連携をし、今後は水質調査計画の策定を通じて、適切な水質調査を実施し、適切な管理・運用を行われたい。また、カビ臭について、関係機関と連携をし、原因究明に努められたい。
 ○ 「生物」については、土師ダムの特徴ある自然環境にも着目したうえで、今後も調査を継続し、魚類・植物等の生息・生育状況の把握に努められたい。
また、生態湿地等、土師ダムの特徴ある自然環境にも着目したうえで、さらに評価を実施されたい。
 ○ ダム下流河川の関係機関と連携し、河川環境の改善に努められたい。
 ○ 「水源地域動態」については、広島都市圏にも資する施設としての土師ダムが、地域に与えた影響や地域での役割を踏まえて、広島都市圏の市民を強く意識したうえで、水源地域との協働により、ダム周辺の自然環境・周辺施設の活用が促進され、地域が活性化されるような取り組みを行われたい。
土師ダム定期報告書概要版