日野川河川事務所の仕事

▼日野川河川事務所の仕事/海岸事業

皆生海岸の概要


■皆生海岸の概要

・皆生海岸は、鳥取県西部に位置する弓浜半島の美保湾に面する海岸全体の総称であり、東は淀江漁港から日野川の河口を含み、西は境港までの約16kmの範囲である。
・直轄工事区間は、皆生地区〜境港地区にかけての延長10.22kmであり、離岸堤をはじめとした侵食対策工事を進めている。

■主要な災害の状況

●山陰地方最大級の温泉地「皆生温泉」が、侵食により壊滅的被害を受ける
 

皆生海岸事業

■事業の方針

・日野川上流におけるかんな流しの終焉により日野川からの流出土砂が減少し、海岸侵食が進行したため、鳥取県による護岸整備、突堤の建設が行われ、一時的に砂浜が回復したが、昭和30年に再び侵食被害を受けた。
・そのため、昭和35年に全国で初めて建設省(現国土交通省)の直轄工事をする区域として指定され、離岸堤、護岸等の侵食対策工事を進めている。
・事業開始当初に整備された一部の施設では、老朽化による機能低下・沖合侵食の進行が生じている。
・対策箇所では汀線安定化や侵食の進行を防止・軽減したが、施設の無い箇所では侵食が進行している。


<参考:これまでの経緯>

昭和35年度
直轄工事着手
直轄工事をする区域に指定され、離岸堤・護岸等の侵食対策工事に着手。
(直轄工事着手時は、緊急の対策が必要であったことから、施設整備の計画を立てておらず、総事業費も算出していない。)
平成10年度
事業評価
【主な整備内容】離岸堤:20基、緩傾斜護岸:690m、離岸堤補強:12基、サンドリサイクル:302万m3、捕砂施設:1基
【総事業費】 200億円
平成15年度
事業再評価
社会的状況の変化、侵食形態の変化を受け、施設整備の計画を見直し。
【主な整備内容】離岸堤:15基、緩傾斜護岸:640m、人工リーフ:5基、離岸堤補強:3基、施設改良:12基、サンドリサイクル:150万m3、捕砂施設:1基
【総事業費】 328億円
平成20年度
事業再評価
侵食域の拡大や社会的な状況の変化を受け、施設整備の計画を見直し。
【主な整備内容】離岸堤:15基、緩傾斜護岸:690m、人工リーフ:8基、離岸堤補強:5基、施設改良:7基、サンドリサイクル:8千〜3万m3/年
【総事業費】 315億円
平成23年度
事業再評価
侵食域の拡大や社会的な状況の変化を受け、施設整備の計画を見直し。
【主な整備内容】離岸堤:15基、緩傾斜護岸:690m、人工リーフ:8基、離岸堤補強:5基、施設改良:5基、サンドリサイクル:8千〜3万m3/年
【総事業費】 282億円
平成26年度
事業再評価
侵食域の拡大や社会的な状況の変化を受け、施設整備の計画を見直し。
【主な整備内容】沖合施設:23基、緩傾斜護岸:690m、離岸堤補強:5基、施設改良:5基、サンドリサイクル:8千〜3万m3/年
【総事業費】 272億円

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