日野川河川事務所の仕事

▼日野川河川事務所の仕事/砂防事業

大山と日野川流域の概要


■大山の成り立ち

・大山(弥山)の標高は1,709mで、100万年前〜2万年前までの火山活動の繰り返しにより形成された火山です。火山体は侵食を受け、開析が進んでいます。
・源頭部は、地質が脆弱で荒廃が著しく、土砂生産・流出を頻繁に繰り返しています。
・山麓斜面には、火山堆積物が厚く堆積しており、侵食に対して極めて弱い地質のため、降雨のたびに激しい土砂移動を生じています。







事業の概要


■砂防事業の目的

・砂防堰堤は豪雨時、突発的に発生した土砂流出をくい止めることができます。
・これにより、直接の土砂災害や、下流域での河床上昇による洪水氾濫の発生を防ぐことができます。
・一時的に満砂となった砂防堰堤は、平常時に徐々に土砂が流れ出したり、除石をすることでその機能が維持されます。

(1)砂防設備がない場合
・豪雨により崩壊した土砂が洪水流とともに流下し、支川の河岸を浸食して増大しながら本川に流出します。
・本川においては流出した土砂が河道に堆積することにより河積断面が不足し、水位が上昇して氾濫します。



(2)砂防設備がある場合
・豪雨により崩壊した土砂は砂防堰堤にせき止められ、洪水流のみが下流に流下します。
・本川においても河積断面が不足することなく、洪水が安全に流下します。





事業の進捗状況


■全体計画と進捗状況

・日野川における砂防事業は昭和7年に鳥取県が着手。その後、昭和49年度より大山南7渓流において直轄砂防事業に着手しています。
・現行砂防計画の計画降雨は、1/100年超過確率降雨量258mm/日(米子)としています。
・平成26年度末時点で、直轄砂防事業の整備土砂は、2,633千m3に達しています。




         直轄砂防事業の整備対象土砂量に対する進捗率27.5%となっています。


▲日野川河川事務所の仕事/砂防事業