原生林が広がっていた何千年も昔、海抜の低いところではシイが優占する常緑樹林が発達していたと考えられています。かつての原生林の片りんを今に伝えているのが、鎮守の森
のひとつ、シイ林です。本種はシイ林を構成する樹木で、大木になります。本種のほかにも、スダジイというシイの仲間がありますが、広島西部山系で見られるものは、自生ではなく、植栽されたものと考えられます。
高さ20~25mの常緑高木です。葉は互生し、鋸歯(きょし)は葉の上半分にありますが、ないものもあります。葉の裏は銀褐色です。また、樹皮は、灰黒色でなめらかです。
写真の解説にある専門用語雌雄同株(しゆうどうしゅ)
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出典: 広島県の植物方言と民俗/渡辺泰邦著 2001年7月発行